ファーご購入のポイント


ファーアイテムは大変高価でありながらその価値の判別は一般のお客様には容易ではないのが通常です。
通信販売やネットショップ、百貨店など様々な店舗で販売されるファー商品のご購入の際して、ぜひ下記の点を参考にご検討頂けましたら幸いです。

主にミンクやセーブル、チンチラなどは、産出国によりその生産が管理され、品質によりグレード化され価格が決定致します。それらの取引はオークションにて行われ価格相場はその年ごとに変動致します。また希少価値や需要と供給のバランスの影響もあり、また日本では原料のほとんどが海外からの輸入のため為替の影響も強く受けます。
ご購入に際しては特に下記の点をご参考にご検討されると良いでしょう。

◎デザイン性
◎原料の産出国によるグレード
◎原料の使用部位
◎そのメーカーの取り扱い商品
◎仕様

<デザイン性>
デザインは時代により変化します。時代の感覚にあったデザインはやはり魅力的です。
一方、一般的なファーのデザインは、未だに古風なものが多く感覚的に魅力的なものが少ないのが実際です。デザイン性はその時代の美意識やライフスタイルを反映したものですので、やはり現代の時代感覚にあったファーのデザインというものを一つの価値と捉え、品質のひとつとして判断基準にされると宜しいかと思います。

モダンな感覚の軽やかで美しいデザインは、ファーデザインの世界では少ないかもしれません。それは、ファーの技術的な側面が何十年も前からさほど変化していないことにも関係しておりますが、やはり業界の高齢化にも関係しています。
時代感覚にあった魅力的なデザイン性は大切な判断要素と言えるでしょう。


<原料産出国によるグレード>
毛皮メーカーやブランドでは、原料を明示している場合がございます。SAGAやAmerican Legendなどがその例です。主にオークションハウスのある国を中心として毛皮の種類別に付加価値の高い原料を評価・グレードし供給していますので、それらは品質を判断する参考データになります。

<原料の使用部位>
原料の使用部位は明示していないケースがほとんどですが、品質を判断する上では重要なポイントです。専門的な知識と経験が必要とされる分野ですが、品質を見極める一番簡単な方法がございます。それは実物を触ってみることです。何事もそうですが、信用できるメーカーや業者の商品であれば価格と品質が連動します。良い商品は価格が高く肌触りがよい。安価な商品は、なぜ安いかが理解できる、それが大切です。良いものは安くはないが、高いから良いと信じることは出来ないので、触って確かめることをおすすめ致します。

<そのメーカーの取扱商品>
そのメーカーの取扱商品は、品質を見極める際の基準にもなります。どのような価格帯のどのようなアイテムを主に取り扱っているのか、それはそのブランドの方向性や考え方、ものづくりのコンセプトを示していますから、ファーに対するそのブランドの考え方を理解する上でとても役に立ちます。例えば、原料の視点では、レッキスやラクーンを多く取り扱うブランドとミンクやセーブルを取り扱うブランドは、ファーに関する知識が全く違います。高価な原料を取り扱うことができるということは、その知識も豊富であると考えることができます。また、小物を中心に扱うブランドとコートなどのアウターを扱うブランドでは、その専門知識が異なります。そのブランドの取り扱い商品全体を眺めて、ファーの知識がどの程度か推し量ることもできるかもしれません。

<仕様>
仕様でファーの価値は変わります。例えば、レットアウトと言うファーの技術やシィアードのテクニックなどはその技術の高さで仕上がりと価格が大きく異なります。また、チンチラなどはサイズやデザインで原料の価格も異なり、仕様次第で価値が大きく変わります。編み込みでもその密度により価格が変わります。密度が倍になれば原料の量も倍になり、その他染めの技術や加工のプロセスもその価値を判断する基準になりますので、ご購入の際はよく確認されると良いと思います。